手掌多汗症とは

多汗症にも様々な種類があり、
その代表例に、手掌多汗症というものが存在します。

これは手掌に限って多量の汗をかく多汗症のことなのですが、
「手のひらだけなら症状は軽い」などと甘くみてはいけず、
一日中じっとりと湿っているというレベルから、
汗が出て手掌が濡れてしまい手を振ると汗の水滴が飛び散ってしまうというレベルまで、
個人差はありますが、生活にとても支障をきたしやすい多汗症であります。

例えば、握手を求められたときに手の平が湿っているため、
「相手に不快感を与えてしまうのではないか」と不安に思ったり、
新聞を読んでいたら汗で印刷がグショグショになってしまい、
手のひらが真っ黒になってしまったなどということはございませんか。

これは、手掌多汗症の一例です。
運動した、あるいは、単に暑いからからというわけではなく、
常に汗が出てしまうためその悩みは休まる暇が存在せず、
そして手掌多汗症は、精神的な原因がほとんどなのです。

ストレスのせいによって交感神経が緊張、多汗症は生じます。

例えば、手先の器用さが必要な仕事をしている人や、些細なミスや誤算も許されないような
責任の重い仕事をしている人などは、間違ってはいけないと神経質になりすぎてしまい、
そのストレスが交感神経を過敏にさせることになり、症状の原因となるのです。

交感神経が緊張していることにより、手のひらは、血管が収縮し血行が悪い状態になり、
大量に汗をかくのだから、手のひらはさぞ温かいのだろうと思われがちですが、
手掌多汗症の人の手は実際のところ、冷たいのです。

つまり、手掌多汗症とは精神的な原因でも起こりうるものであることが
みなさんにもお分かりになられることと思います。

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