対人恐怖との関係

対人恐怖症という病気の症状はどういうものなのでしょうか。
それはもちろん、ご存知の通り、人と接することが怖いという症状です。


この症状は、周囲の人への恐怖心が身体の不調として現れるものなのですが、
その不調のひとつに精神性多汗症があり、この対人恐怖症の原因は個人差があって、
人それぞれで、些細なことが引き金になり発症するのです。


原因を探っていく過程において、多汗症が先か対人恐怖症が先かの
判断は難しいのですが、周囲の人から「ちょっと汗多いんじゃない?」などと
指摘されたことがきっかけで、自分の汗の量が気になりだし、
自分は多汗症かもしれないと考えるようになることもありえます。


汗をあまりに気にするあまり、周囲の視線が全て自分の汗に注目しているように
思えてきてしまって、人目を気にしながら生活せざるをえなかったり、周囲の人による
ヒソヒソ話が全て自分の悪口を言ってるのではないかと、被害妄想に陥ったりします。


その結果、もともと多汗症ではなかったかもしれないのに、
多汗症を発症してしまうこともありうるのです。


更に、多汗症の状況が悪化すればするほど、本人は追いつめられ対人恐怖症も悪化し、
負の連鎖のように、ひきこもりやうつ病へとつながってしまうこともあります。


いずれにしても、ひとつのことをいつまでも根に持つタイプ・性格の方や、
悩んで前に進めないタイプ・性格の方は、精神性多汗症を引き起こしやすいと言えます。


そして、このような場合・ケースにおいては、自分だけの力で解決しようとすると、
どんどんと深みにはまってしまうことがありえます。


だから、できるだけ早い段階において、精神科を受診し、森田療法などの精神療法や
心理士によるカウンセリングを受け、自分の考え方の癖を知り正面からそれと
向き合っていくことが解決への早道となるはずです。

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