デメリット
現在、一般に言われている多汗症とは正式な名称を「特発性手掌足蹠多汗症」といいます。
それは、当然のことながら、非常に大量の汗をかく症状を指します。
多汗症には、手のひら・脇の下・足の裏・顔など体の一部が汗をかく「局所性多汗症」と、
普段はあまり汗をかかないお尻・背中・胸などといった全身に汗をかく
「全身性多汗症」の二種類が存在します。
しかし、単なる汗っかきと多汗症とはまったく異なるもので、
多汗症は保険による治療も認められているれっきとした病気なのです。
例えば、暑い日や運動をしたときに汗をかくのはあくまで生理的な症状であって、
特に治療の必要性はありませんし、また、太った人が汗をかきやすいのも、
皮下脂肪が体内の熱の放出を妨げるからで、
むしろ汗をかくことは必要なことだといえますね。
これらの症状と多汗症とは全く異なるものであって、多汗症は、
気温や運動などとは関係なく大量の汗をかくことを言いますが、
多汗症の明確な定義はありません。
しかし、その症状が重くなると掌などに玉のような汗をかいてペンが持てなくなったり、
車のハンドルが滑って握れなくなったりと、生活に支障が出るようになって
しまいまい、また、精神的にも「周りの人に見られると恥ずかしい」
などと苦しい思いや苦しい日々が続きます。
それらの、原因・要因として考えられるのは、体の一部に汗をかく局所性多汗症の場合は、
何度も言及しているように、精神的なストレスや緊張によるもので、
また全身に汗をかく全身性多汗症の場合は、
実は、裏に感染症や代謝異常症、膠原病(こうげんびょう)
などといった大きな病気が隠されていることがありえますね。
最近では多汗症の治療方法も進歩して、
症状や汗をかく部位によって治療方法が選択できるようになってきました。