多汗症の症状
多汗症の症状を一言で説明します。
多汗症の症状とは、気温や運動をしたなどに関係なく、
大量に汗をかく症状のことをいいます。
しかし実際には、多汗症の症状は人によってとても大きな差、個人差が見られ、
発汗する場所も部分的であったり全身であったりと様々なのです。
汗が出やすい部分としては、手のひら、脇の下、足の裏、顔、頭などで、
いつも厚手のハンカチが手放せないほどに大量の汗をかくのは多汗症の症状です。
また、激しい運動もしていないのに、背中や胸、お尻など全身的に汗をかく
ケースもありえます。
しかし、一箇所を治療しますと、治療していないほかの
個所の発汗症状も改善されるといった連動性があることが判明しており、
たとえば脇の下の汗が出なくなれば、
精神的な不安が減り他の部分の汗も少なくなるといわれています。
また、多汗症は発汗する量によっていくつかの段階に分けられます。
この「いくつかの段階」とは、治療を考える際のおおまかな基準にもなっています。
例えば手のひらに汗をかく多汗症のケースですと、「レベル1」はじっとりと
手のひらが湿っている程度を指し、一見分かりにくいのですが、光が当たると光って、
汗ばんでいるのが分かります。
「レベル2」は見た目にも汗をかいているのがよくわかり、
手のひらが濡れている状態を指し、物を持つことなどに不安を感じ、
精神的にストレスを感じる状態になることもあります。
「レベル3」になると汗が玉になり、
手のひらから滴り落ちるほどの深刻な状態になります。
一般的にレベル3の症状になると、タオルを持ち歩かねばならなかったり、
車のハンドルが握りにくくなったりと、日常生活にも様々な支障をきたすため、
医療機関に通う治療が必要になると考えられることが多いようです。