多汗症の原因

多汗症の原因やメカニズムについては、今のところ完全に解明されているわけではなく、
一般的には、精神的なストレスなどが原因となって起こる場合と、
糖尿病や膠原病(こうげんびょう)など大きな病気が潜んでいることが
原因や要因となって起こる場合があるといわれています。


多汗症の人は、交感神経の働きが過敏な状態になっているか、
交感神経と副交感神経との切り替えがうまく働いていないケースだと考えられます。

それに対して一般に人が汗をかくのは、
副交感神経に比べて交感神経の働きが活発になっているときです。


精神的なストレスや不安から自律神経のバランスが崩れ、交感神経が敏感になり汗をかきますが、
これは、その汗をかくことでさらに精神的に不安になり、また汗をかくという悪循環なのです。


すなわち、多汗症の治療をする場合、自分の自律神経の乱れがどうして起こっているのか、
原因や要因を特定できればスムーズな治療が期待できますが、
ただし、その症状の背後に大きな病気が潜んでいる場合もあるので、
急に大量に汗をかくようになった場合などは、
まずは医療機関へ赴いて医師の診療を受けてみることをお勧めいたします。


また、多汗症の原因はひとつだけではなく、
いくつかの原因が複合的に絡み合って発症するケースが多いといわれており、
例えば、ホルモンのバランスが崩れ、それから、自律神経のバランスも崩れて、
体温調整がうまくいかなくなり多汗症を発症したりします。


また、一般的には、肥満であることによって、汗をかきやすい原因や要因が
作られてしまったりします。


このように、多汗症については詳細に解明されていない部分も多いですから、
多汗症を発症する主な原因を把握しておくことも、多汗症を治療する上での
助力になると考えられますね。

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